こんにちは。かねのぷーさんです。
今回は米国株銘柄の選び方について書いていきます。
・銘柄の選び方が分からない・・
・銘柄選びで失敗したくない・・
米国株投資を始めようと口座開設まではしたものの、銘柄選びで悩む方は非常に多いと思います。
この記事では私が実践している米国株銘柄の選び方を紹介しています。
・収益構造や財務基盤が強固な銘柄を選べるようになる
・どんな局面でも「負けにくい」銘柄を選ぶことができる
銘柄選びの方法は、広瀬隆雄さん『MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法』で紹介されている、企業の財務分析をもとにした銘柄選びの方法を参考にさせていただいています。
記事を読み終えると、「負けにくい」ポートフォリオを築くことができるようになると思います。
私の保有銘柄
現在、私が保有している米国株銘柄は以下の通りです。
✅ コカコーラ(KO)
✅ マクドナルド(MCD)
✅ マイクロソフト(MSFT)
✅ P&G(PG)
✅ インテル(INTC)
✅ ジョンソンエンドジョンソン(JNJ)
✅ AT&T(T)
いずれも世界的に有名な企業ですが、名前だけで選んだ訳ではありません。
各社の財務諸表をみて、収益構造や財務基盤がかなり強固であると判断して購入しています。
では早速、銘柄選びのチェック項目をみていきましょう。
モーニングスターで銘柄情報を検索
まず、投資候補となる銘柄を探していきましょう。
各社の財務諸表の内容をチェックできる、モーニングスターで銘柄を検索しましょう。
モーニングスターの検索枠で調べたい企業のティッカーシンボルや企業名を入れて検索します。
では今回は、マイクロソフト(MSFT)の財務状況をみていきます。
次に、調べたい銘柄のページで「Financials」を選びます。
下のほうにスクロールすると、
損益計算書(Income Statement)
バランスシート(Balance Sheet)
キャッシュフロー(Cash Flow)
のグラフが表示されています。
注)表示期間は年間(Annual)で表示させておきましょう。
チェック① 営業キャッシュフローが毎年着実に増えているかどうか
では、ここから財務分析です。
Cash Flowで、「Operating(Bil)」をチェックし、毎年増えているかどうか確認します。
青色のグラフが営業キャッシュフローを指します。毎年着実に増えてきていますね。
数字をみると、18年(430億ドル)→19年(520億ドル)→20年(600億ドル)と増えてます。
このように営業キャッシュフローが毎年着実に増えていればOK。
逆に毎年減っているようであれば投資を見送りましょう。
営業キャッシュフローとは、会社が本業で1年間に得たキャッシュの量(現金収支)のことです。
営業キャッシュフローは会計的にごまかしがしづらいため、業績状況を適切に判断するすることができます。
失敗しない投資をするなら、しっかり稼いでいる企業に投資しましょう。
チェック② 営業キャッシュフローは純利益より大きいか
次に、営業キャッシュフローと純利益を比較します。
営業キャッシュフロー>純利益 となっているか確認します。
2020年の営業キャッシュフローは60.68 Bil(600億ドル)でしたね。
純利益は、Income Statementの「Net Income(Bil)」の項目をチェックしましょう。
2020年は44.28 Bil(440億ドル)です。
営業キャッシュフロー(60.68 Bil)>純利益(44.28 Bil)なので基準クリアです。
また前年や前々年分も検証してみましょう。
マイクロソフトは過去3年間基準をクリアしていますね。
チェック③ 営業キャッシュフローマージンが15%〜35%ある銘柄を選ぶ
営業キャッシュフローマージン=営業キャッシュフロー ÷ 売上高
売上高のうち、どれだけキャッシュを獲得したかをみる指標です。
2020年の営業キャッシュフローは60.68 Bil(600億ドル)でしたね。
売上高は、Income Statementの「Revenue (Bil)」の項目をチェックします。
2020年の売上高は143.02 Bil(1430億ドル)ですね。
営業キャッシュフローマージン=60.68÷143.02×100=42.4% です。
基準の15〜35%を大きくクリアしていますね。
過去3年間も検証すると、2018年は39.7%、2019年は41.4%と基準をクリアし続けています。
ちなみに全米の平均値は15%程のようなので、かなり儲かっている会社といえます。
【理想のグラフ】純利益・営業キャッシュフロー・売上高が綺麗な形で並んでいる
チェック①〜③までを確認し、基準を満たしていれば投資銘柄の候補となります。
ちなみに、基準を満たした銘柄の純利益、営業キャッシュフロー、売上高ををグラフ化してみると、
下図のように非常にバランスのとれた綺麗な形で並んでいることが多いです。
マイクロソフトの純利益・営業キャッシュフロー・売上高の順でグラフ化すると下記の通りとなりました。
投資候補となる銘柄がこのような形になっているか、
エクセルなどで簡単なグラフを作成して可視化してチェックしてみるのもいいでしょう。
MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法
以上が、財務分析をもとにした銘柄選びの方法です。
この銘柄選びの方法は、
広瀬隆雄さん『MarketHack流 世界一わかりやすい米国式投資の技法』より参考にさせていただきました。
今回紹介したような、財務分析による投資銘柄の選定方法の内容がすごく参考になりました。
また、著者は「長期投資ならなんでもいい、というわけではなく、上記の基準を満たす優良な投資先を長期で持て」と述べています。
営業キャッシュフローマージンの構造は毎年大きく変わったりはしないため、既に儲けの構造を作り上げている企業に投資をすることで、長期で安定した運用が実現します。
私たちのような投資初心者は、収益構造が強固な安定した企業への長期投資から始めましょう。
米国株の持ち方にも配慮する(保有銘柄数・セクター別)
今回は財務基盤が強固な個別銘柄の選び方について紹介しましたが、
合わせて米国株の「持ち方」についても配慮するようにしましょう。
保有している銘柄が1つだけだと、かなりハイリスクな持ち方となります。
また、保有している銘柄が全てハイテク株、というのもリスクが非常に高い持ち方です。
安定感のある銘柄をいくつか選び出すことができたら、
次は保有銘柄数や、セクター(業種)ごとの保有比率を決めて、リスク分散ができる持ち方を考えてみましょう。
米国株の持ち方については別記事で紹介していますので、参考にしてみてください。
まとめ
営業キャッシュフローが毎年着実に増えているかどうか
営業キャッシュフローは純利益より大きいか
営業キャッシュフローマージンが15%〜35%ある銘柄を選ぶ
今回は米国株銘柄の選び方についてお伝えしてきました。
初心者にとって大きな障壁となる銘柄選びですが、
上記の項目をチェックするだけでも失敗しにくい銘柄を絞り込むことができると思います。
投資をこれから始める方はハイリスクなベンチャー株に投資するよりも、
まずは超大型・安定株を保有して、投資に慣れることからスタートしてきましょう。
今回の記事が少しでも参考になってもらえればうれしいです。
ここまで読んでいただきましてありがとうございました。
コメント