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【レビュー】『東大思考』頭のいい人の思考回路はすごかった

学び

こんにちは。かねのぷーさんです。

 

今回は、西岡壱誠さんの『東大思考』の読書レビュー記事です。

 

高校3年生時の模試の偏差値35だった著者が、頭のいい人のやり方、思考法を学んだことで、東大に合格。

 

そんな著者が、「頭のいい人」の思考法をまとめたのがこの本です。

 

実際に読んでみて、私とは全く異なる思考法が数多く紹介されており、多くの気付きを得ることができましたので、今回は本の内容を記事にまとめることにしました。

 

「頭がいい人」は思考回路が違う

この本では、著者が「頭のいい人」とそうでない人の違いを探っていきます。

著者が気がついたのは、頭のいい人の「思考回路が異なる」という点でした。

頭のいい人は、身の回りの全てのことから学ぶことができる人が多く、著者はこれを「日常の解像度が違う」と表現しています。

そして、その思考方法を誰でも再現ができるよう、この本では4つのテクニックが紹介されています。

①原因思考

②上流思考

③目的思考

④裏側思考

①原因思考

原因思考とは、「結果」から「原因」を見出す思考法のことです。

すべてのものは「原因」と「結果」、つまり因果関係によって結ばれています。

ですが、多くの人が身近な出来事を「結果」とは考えず、「原因」を探ろうともしません。

一方で、東大生のような「頭のいい人」はどんなに身近なことでも「なぜ?」と疑問をぶつけていきます。

 

例えば、授業で学ぶ歴史上の一つの出来事においても、頭のいい人は原因を調べようとします。

「1853年ペリー来航」

これを見て、私たちは年号をゴロで覚えたり、ノートに書いて丸暗記しようとします。

ですが、頭のいい人は1852年でもなく、1854年でもなく、なぜ1853年だったのか?」と、その理由を探ろうと考えるのです。

 

このときの頭のいい人の思考を辿ってみると、

・1853年のヨーロッパで起きたクリミア戦争の直後にペリーが来航している
・ヨーロッパ間で緊張が走っている→他国に邪魔されずに日本を攻めることができるかもしれない
・アメリカが西海岸に到達したのが、1848年
・アメリカ人の多くが西海岸になだれ込んだのが1849年
・サンフランシスコのアメフトチームにフォーティナイナーズ(San Francisco 49ers)というチームがあるように、サンフランシスコの人たちが1849年を歴史の始まりとして誇りに思っている
・そこから4〜5年かけて黒船をつくり、開国を迫る準備をして、クリミア戦争でヨーロッパが手出しできない状況で日本にやってきた

 

と推測して物事を覚えていきます。

人は無秩序なアルファベットの羅列を覚えることは困難でも、意味や語源を理解できた英単語なら覚えることができるように、「覚えにくいもの」と「覚えられるもの」が存在します。

歴史上の出来事も、「1853年ペリー来航」というワードだけを見て覚えるのは困難です。

ですが、「なぜ?」という視点で調べていき、理由が分かり、さらにストーリーのようにまとめていくと、丸暗記することなく物事を覚えることができるようになります。

 

さらにすごいのが、理由が同じものを整理して、関連づけて物事をどんどん覚えていくことです。

アメリカ人が1848年に西海岸に到達したから、
→ フォーティナイナーズというアメフトチームができた
→ その4〜5年後にペリーが日本に来航できた

1つの「原因」に対して複数の「結果」を関連づけるため、多くの物事を覚えられるようになっていきます。

身の回りのあらゆることを「結果」と捉え、その「原因」探っていくことが、頭のいい人の一つ目の特徴です。

 

②上流思考

2つ目の思考は「上流思考」です。

頭のいい人は物事をさらに理解するために、前提や背景を調べることも重要視していま

具体的には、前提や背景を考える際のキーワード「そもそも」を使って考えています。

 

先ほどの「1853年ペリー来航」の例をもう一度挙げてみると、

・「そもそも」19世紀はどんな時代だったのか?
・1851年にロンドン万国博覧会が開催→自国の経済力をアピール
・産業革命で工業が発展
・工業力で生産された製品をいろんな国に買って欲しい
・だから日本に開国と貿易を要求した

このように「そもそも」を使って、より大きな視点から考えていくと、先ほどの原因思考では見えなかったものが見えてくるようになります。

本では川の流れに喩えて、目の前で見ている出来事を「下流」、見えていない部分を「上流」として、物事の背景を把握する思考を「上流思考」と紹介されています。

この上流思考を身に付けると、物事をより本質的に理解することができるようになります。

実際に、東大生の多くは歴史の教科書の内容に入る前に、時代背景のページを熟読するそうです。

 

毎日たくさんのニュースを目にするように、身の回りには「下流」のことばかりがあふれています。

ですが、私たちの多くは、その背景(=上流)を目にしないまま生きているため、その出来事を本質的に理解することがなかなかできないでいます。

池上彰さんの話が分かりやすいのも、ニュースを背景から解説してくれるから分かりやすいのだと思います。

頭のいい人はこの上流思考に気がついており、下流だけではなく上流も理解しようとするため、あらゆる物事を本当に理解している人が多いのだと思います。

 

③目的思考

次に紹介されている思考が「目的思考」です。

私たちも仕事や勉強などの「目的」を考えることはあると思いますが、東大生の「目的」への解像度は私たちとは全く異なっています

 

彼らが東大合格を考えた際、ほとんどの人が「東大入試で何点とればいいのか」「どの科目でどれぐらいの点数を取れば合格できるのか」という目標設定します。

そして特徴的なのが、この目標設定が異常に細かいという点です。

例えば「英語で75点とりたい」と考えたときも、

「1aで6点、1bで8点を取る、1cは何点必要?・・・」

というように、各科目の大問ごとに細かく目標点数を設定していきます。

そして「そのためにはこの参考書が必要、よしやろう」と勉強していくのです。

 

具体的なテクニックとしては、「ゴール」→「目的」→「目標」の順番で考えていくことです。

例えば、「東大に合格したい」なら、

「ゴール」
・東大合格
「目的」
・東大入試で○点以上取る
・英語で○点取る
・数学で○点取る など
「目標」
・英語の1aで6点、1bで8点を取る
・数学の1aで6点、1bで8点を取る など

そして最後に、目標をクリアするための「手段」を考えて、実行する。

この手段を決めるときも、具体的な数値目標や期限を設定していくとより効果的です。

「手段」
・1aで点数を取るために、この参考書の1〜10ページを1週間で勉強する など

 

東大生の目的に合わせた細かな目標設定は私たちと大きく異なります。

一方で、多くの人が陥りがちなのが、

・目的や目標がふわっとしていて、手段ばかりを考えてしまう

・その手段は達成できても、目的や目標と結びついていないから結果につながらない

 

私も「英語が上手くなりたい!」と思って、

→「とりあえず問題集を何回か解いてみよう」

→「英語のラジオを聞いてみよう」

→「洋画を字幕でみてみよう」

と考えて取り組んだことはありますが、全く結果に結びつかなかったことがあります。

 

今思えば、ゴールだけがあって、具体的な目的と目標がないまま、手段ばかり考えてしまい、英語力アップに役立ちそうなことを手当たり次第やってみただけで終わってしまいました。

まさにこの本が述べている多くの人が陥ることを、私もやっていたことに気が付きました。

「とりあえずやってみる」というマインド自体は、私は非常に大切だと思います。

ですが、手を動かしながらでもいいので、「これは何のためにやっているのか?」「目的達成のためにより効果的なことはないか?」と考える時間も設けることで、より結果に結びつきやすくなると感じました。

 

④裏側思考

頭のいい人を表現することばに「一を聞いて十を知る」という表現があります。

これは、1つの情報から10個の情報をつくるということではなく、1つの情報に対する「ものの見方」を10個持っている状態のことです。

頭のいい人は、物事をいろんな視点から眺めることができ、それが起点で様々なアイデアを生み出すことができる特徴を持っています。

 

そして東大生も普段から自覚的に目の付け所を増やそうとしています。

例えば、小論文などで「これについて賛成か反対かを理由も合わせて述べなさい」という問いに対して、私たちはとりあえず賛成(もしくは反対)の立場で考えてみようと問題に取り掛かります。

ですが、東大生は時間に余裕があるときは必ず、賛成と反対の両方の意見を書き並べて考えていくようです。

その理由を尋ねると「両方の立場に立って初めて、わかることがある」という答えが返ってきたようです。

 

物事を考えるとき、賛成や反対のような二項対立、立場の違いなどによって、様々な考えや新しい見方が生まれていきます。

また、同じ賛成派の中にも「経済的な観点から賛成」「倫理的な観点から賛成」といった、観点の違いによって賛成理由が異なるということもよくあります。

このように、物事には必ず「裏側」が存在しています。

この裏側を考えていくことを「裏側思考」として本では紹介されています。

 

裏側思考を取り入れると、物事への目の付けどころの数が増え、様々なアイデアが生まれてくるようになります。

裏側思考を身につけるコツとして、まずはある物事に対して自分の立場を決めたあと「肯定を否定」「否定を肯定」してみることです。

自分自身の中でディベート(討論会)を開催してみるようなイメージです。

何気ない出来事にも、様々な視点を持つことができるようになれば、様々なアイデアを出す「アイデアマン」として一目置かれる存在になれるかもしれません。

 

「本質思考」で問題を解決できるようになる

ここまで頭のいい人の思考のテクニックを紹介してきました。

ですが、頭のいい人を一言で表すのならば、なんといっても「問題をすらすらと解決できる人」です。

難しい試験問題でも、仕事上の問題でも、問題をきちんと解決できる人は、頭がいい人だなと思いますよね。

 

そして「問題をすらすらと解決できる人」にはある特徴が備わっています。

それは「ミクロとマクロ、両方の視点を持っている」ということです。

 

例えば、ミステリー小説で、殺人事件が起きると探偵が現場を調べ始めますよね。

すると探偵が「床に小さなガラス片が落ちている。どうしてだ?」というように細かな描写が描かれます。

そして終盤になって、その落ちていたガラス片が糸口になって事件が解決に向かっていく、というミステリー小説や刑事ドラマでお決まりのパターンがありますよね。

探偵は普段から非常に細かなこと、何気ないところにも視点を持っています。

もし探偵役がずぼらで、物事に関心を持たない人だったら、事件は永遠に解決に向かっていきません。

 

このように探偵に限らず、頭のいい人は、何気ない物事から「伏線」をみつける能力が高く、それを糸口に問題を次々に解決することができる人が多いです。

頭のいい人の本質とは、「ミクロの視点とマクロの視点の両方を持ち合わせていて、双方を自由に行き来できる」ことだといえます。

そして、この本で紹介されていた4つの思考法は、それぞれマクロとミクロを行き来する手段だったのです!!

原因思考:結果から原因を思考する = 「マクロ」から「ミクロ」を見出す行為
上流思考:下流から上流を思考する = 「ミクロ」から「マクロ」を知ろうとする行為
目的思考:目的から手段を導き出す思考 = 「ミクロ」を「マクロ」から逆算して見出す行為
裏側思考:表側から裏側を思考する = 「ミクロ」から「マクロ」を考える行為

 

著者は、頭のいい人は、身の回りの全てのことから学ぶことができる人が多く、「日常の解像度が違う」と表現していましたね。

 

「日本の経済が落ち込んでいる」というニュースを見たとき、

「近所のスーパーが潰れるらしい」という話を聞いたとき、

そんなときも、頭のいい人はあらゆる視点から物事を捉えようとしています。

 

・「日本の経済が落ち込んでいるから、近所のスーパーがどんどん潰れていくかもしれない」

・「近所のスーパーがどんどん潰れているのは、日本の経済が落ち込んでいるということなのかもしれない」

・「日本の経済が落ち込んだのには理由があるはずだ」

・「近所のスーパーが潰れている背景はなんだろう」

・「日本の経済が落ち込んでいる中で、どんなことができるだろうか」

・「近所のスーパーが潰れたという事実にはどんな捉え方があるのだろうか」

 

頭のいい人は、「日本の経済が落ち込んでいる」「近所のスーパーが潰れた」という話からこれだけのことを日頃から考えています。

マクロな視点とミクロな視点を行き来して、日常生活のどんな事柄からでも学びを得ようとしています。

ですが、世の中の多くの人は「そうなんだ・・」と思考を止めてしまいます。

ここに「頭のいい人」とそうでない人の違いが存在していることがわかりましたね。

 

私たちは学びといえば、机に向かってひたすらに問題を解いたり、単語を覚えていくようなもの、他人に強制させられてするもの、といったものをイメージしていました。

ですが、著者は「学ぶとは、自ら能動的に日常生活に目を向けて、考え、楽しむこと」と述べています。

本来、学びとは、世の中のことに疑問を向けて、上流を探したり、目的を見出したり、裏側をみたりして、物事の本質を捉えようとする行為であり、非常に能動的なもので、楽しいものだったのです。

私たちも物事を様々な視点で捉え、本質を理解できる思考方法を身につけていき、学びを楽しむことができるようになれば、「頭のいい人」に近づくことができる、最後に勇気づけられる内容で本は終わります。

 

高校生の頃の自分に読ませたい

ここまで『東大思考』のレビューをさせていただきましたが、いかがだったでしょうか?

頭のいい人とそうでない人の違いがよく理解できたかと思います。

 

東大に入る人は相当な努力を積んで受験勉強を乗り越えた方々です。

一方で、何時間も勉強しても、あまり結果がついてこない人も実際たくさんいると思います。

 

私も受験生の頃は、結構時間を掛けて、ひたすらに勉強していましたが、それほど成績は伸びませんでした。

ですがこの本を読んで、その理由がよく分かりました。

・物事の原因や理由、背景、異なる立場からの視点から考えることしなかったため、本質を理解できず、そのまま暗記学習にたくさんの時間と労力を掛けていたこと

・受験自体のゴール、目的、目標も明確にせず、手段ばかりを考えて、目的に沿っていない手段をこなすことに労力を掛けていたこと

といったあたりがうまくいかなかった理由かなと思いました。

そんなときに、この本に出会っていれば、私の受験も上手くいったのかもしれません。

「高校生の頃の自分に読ませたい」と思える本でした。

幸い、滑り止めで入った大学では、私の人生で最も楽しく、非常に有意義で貴重な経験、たくさんの友人もできたので、本当に大切な時間を過ごすことができました。

 

また、この東大思考は社会人になった今でも、活用できる思考方法だと思います。

仕事でも活用できると思いますし、現在も資格の勉強をしたり、副業にもチャレンジをしているので、物事を本質的に理解したり、目的設定などに取り入れれば、自分自身をより高めることにつながると感じました。

大人になった今、「頭のいい人」の思考を備えて、再びあらゆる難題に立ち向かっていこうと思います。

 

まとめ

 

  1. 「頭がいい人」は思考回路が違う
    1. ①原因思考
    2. ②上流思考
    3. ③目的思考
    4. ④裏側思考
  2. 「本質思考」で問題を解決できるようになる
  3. 高校生の頃の自分に読ませたい

 

今回は、西岡壱誠さんの『東大思考』の読書レビューをさせていただきました。

 

 

この本を読んで、東大生の思考方法が私たちと大きく異なっていることが分かりました。

 

頭のいい人は、マクロな視点とミクロな視点を行き来して、日常生活のどんな事柄からでも学びを得ようとする一方、そうでない人は思考を止めてしまっていることが大きな違いでした。

 

そんな頭のいい人の思考方法を私たちでも取り入れることができるよう、この本では①原因思考、②上流思考、③目的思考、④裏側思考の4つのテクニックが解説されています。

 

紹介されているテクニックを活用することで、私たちも頭のいい人と同じように、様々な視点を持ち合わせることができるようになり、物事の本質を理解できるようになっていきます。

 

また、個人的には「目的思考」のところが最もインパクトがあった内容でした。

 

私はとりあえず「悩む前にすぐ行動」で動いてきましたが、「なんでそれをするのか?」という目的思考を持っていないなと強く感じました。

 

いろんなことには手を出してきましたが、手段にだけフォーカスしてしまい、手段を実行することだけが目的化していました。

 

今一度、何のためにこの行動を取るのか?という視点を持って見直ししていき、本当の目的達成に近づけるように考え、行動していきたいと思いました。

 

私たちも積極的に頭のいい人の思考方法を取り入れて、人生をより豊かなものにしていきましょう。

 

非常に面白い本でしたので、みなさんも一度読んでみてください。

 

では、今回もここまで読んでいただきましてありがとうございました。

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